「自由」の意味をはき違えていないか?

 

 近年、インタネットの普及とともに、我々の生活にネッ

トやSNSが染み付いてきている。

 こんなフレーズは疾(と)うに聞き飽きた。もはやインタ

ットが、もう一つの社会とありつつある中で、高校生の

スマホ所有率は90%に割込んでいるとまで聞いた。別にこ

れ自体に問題意識を持とうというのではない。持ちたくて

スマホもっているならば、結構なことだ。しかしこれ

が、持ちたくもないのに、スマホを持っている(持たされ

ている)人がいるとすれば、かわいそうだなと思うだけ

だ。スマホは今や体の拡張機能と明言する意見も聞いた。

これを聞くと、ネットのなかった時代に生まれた世代には

「なんて自由な」とおもう人もいるかもしれない。それは

違う、と思う。学校のクラスですら、クラスラインなるも

のが存在し、ツイッタでも、友達同士で交流があると聞

く。スマホの電源を入れているうは、必ず他人との交流を

強いられる。これがいいと思っている人もいるかもしれな

いが、これを嫌だと思う層も少なからずいるのだ。明らか

なネットによる束縛である。これを「自由」とは呼べな

い。むしろ「不自由」だ。自由という言葉の意味が分かっ

ているだろうか。自由とは、それをしない自由も含めて

「自由」と呼ぶのだ。そうでな自由な不完全な自由だ。自

分の自由を守るために、今一度、何が自分を縛りつけてい

るのか、ここを考えなければならない。